
旅に行くなら早いほうが良い。
旅に關する第二稿です。
先日、旅に行くなら早いほうが良いという記事を書いて、友人から感想を貰い話していた内容を書くことにする。
先日の記事で”世界の均一化”と書いたのだが、もう少し具体的に述べたいと思う。
i)生活様式や文化の均一化
例えば、モンゴルと聞けば大草原を馬に乗り遊牧民達が生活している國。
インドと聞けば、ターバンを巻いた蛇使いかカレーばっかり食べている人達。
オーストリア(Wien)と聞けば、傳統的な衣装を身につけた人達が街中のどこらかしこ音楽を弾いている。
等々を想像していませんか???
現実は違います。それらは30年ぐらい前の話です。今は2020年です。
例えば、モンゴルは、いまや人口の約半分の人達がウランバートル(首都)に出稼ぎに来ています。ウランバートルは普通にビル群が建ち並ぶ街です。そして、皆、Smartphone片手にご飯を食べていたりします。
それでも、ゲル生活をしている人はそれなりにいます。が、ほとんどが観光客目当ての一泊幾らといったそんな世界です(相当田舎の年配の方が住むゲルであれば、昔ながらの義理人情、モンゴル人情緒の世界があるやも知れませんが。本当にレアです)。
更に、夢を壊す話は続きます。
私は、インドには2010年と2016年に二度訪れています。
たった6年間ですが、別の國かと思える様なこともしばしばありました。
たった数年で何も無い寂れた街だったところが、ビル街になっていたりします。
私は行ったことが無いのですが、グルガオンという地域ですと、ただの原っぱがたった3年間で横浜の様なオフィス街になったとか。そのぐらい変化がすさまじいです。
オーストラリアのWienに至っては、最新のガイドブックですら、Wienの人は傳統を重んじ、服装等をチェックされるから、落ち着いた品がある服を着た方が良いと書いて有ったりします。現実はどうか。實際のWeinの人達の99%は、日本で言うところのGU(ジーユー。ユニ◎ロの下位ライン)に売ってるような化繊の服を着ています。
勿論、どの國や地域も観光資源として建物や公園等を残してあったりします。
ですが、もはや生活樣式に關しては、全くの別物になっていたりします。
もう一つ大事なことは、お金です。
そのレベルです。笑
特に発展途上国は、日本の10倍ぐらいの速度で変化していて、3-5年で原っぱが横浜並のオフィス街になったりしているとか。
なので、旅は急いだ方が良いというのはそこにありまして。
わざわざ誰も、高い飛行機代を払って、急造のオフィス街を見たいとは思いませんから。笑
あと日本の経済力が落ちているので、物価の上昇もすさまじいですね。
台湾なども、僕が初回台湾に行ったときは、2014−5年ぐらいでしたが、その際は、およそ日本の三分の一の物価でした。
ところが、2019年に行った際は、日本の半分以上になっているので。あと5年ぐらいで、変わらなくなるかも。
タピオカドリンクが200ー250円ぐらいだったのが、いまや300-350円ぐらいです。そのうち600円ぐらいになっちゃうかも。
日本人に生まれて、日本の経済力を享受出來たこの数十年間。もしかすると、日本人が海外で食道楽が出來るのも、あと數年のことかも知れません。
さあ、旅に出よう。思い付いた瞬間が出發の日である。
※寫眞は、2019年1月にモンゴル(ミニゴビ砂漠)でお腹いっぱいに食べた饅頭。どうやら、ツアーをアレンジメントしたゲストハウスのオーナーが全く先方に取り次ぎをしておらず、同行していた運転手(オーナーの舅)が日本人は饅頭が好きであるとテキトーなことを云ったため、3日連続で饅頭しか食卓に出てこなかったのは、今となっては良き思い出です。
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